なぜ、部費以外の収入が必要なのでしょうか。それは、周りまわって最終的には「選手のためになる」からです。
🌈部費以外の収入があるとできること!
- 夜間練習用の照明器具が増やせ、安全な練習ができるようになります。
- 指導者・トレーナーを雇うことができ、選手のスキルアップと安全確保につながります。
- 今まで無償で助けてもらっていた方々に謝礼がお渡しできます。
- チームの分析機器が導入できます。
- 指導者の勉強にお金が使えます。指導者自身のスキルアップはチーム強化に直結します。
- 部費、遠征費など選手の家計にかかる負担を減らせます。
- グラウンドを借りて人工芝、天然芝対応の練習ができるようになります。
- 戦術分析用の動画撮影カメラマンが雇えます。
- チームのカテゴリーが増やせます。
- もう1つ、登録するリーグを増やせます。選手全員に公式戦に出るチャンスを与えられます。
- 移動バスが持てます。
- 指導者の収入を増やせます。高い収入のあるところには良い人材が集まります。
いかがでしょうか?
つまり、周りまわって最終的には「選手のためになる」ということに行き着くということをご納得いただけるのではないでしょうか。
ですから、チームとしては堂々と、自信をもって「部費以外の収入を増やす!」と宣言していいのです。
🌈部費以外の収入って何だろう?
先日の投稿で、アメリカではアマチュアスポーツもしっかりビジネスとして成り立っている。
むしろ巨大産業のひとつだ、ということをお伝えしました。
それはスポンサー収入によるものでした。
これは部費以外の収入です。
スポンサー収入の他には、「寄付」も部費以外の収入源です。
2014-15年シーズンのアメリカのテキサスA&M大学の大学体育局の収入は約202億円でした。
テキサスA&M大学は普通の州立大学です。体育局は大学からの援助は1円も受けていません。この金額は体育局独自の収入です。
この202億円の内訳の半分は寄付金です。
アメリカにはOB・OGが寄付金を送る文化があります。
母校が活躍するために援助をする文化がアメリカのアマチュアスポーツを支えているのです。
この寄付金をもとに、テキサスA&M大学は新たなスタジアムの建設を計画しています。
アメリカの大学スポーツを統括しているNational Collegiate Athletic Association(全米大学体育協会、NCAA)のモデルに追いつこうとして、日本でも大学協会「UNIVAS(ユニバス)」が2018年10月に発足しています。
日本では、まだまだ寄付自体が文化として根付いていないという側面があります。
しかし、近年ではクラウドファンディングという手法が広がり、寄付についての認識が変わりつつあります。
ぜひ、みなさんのチームでもチームへの支援を積極的に呼びかけてみてください。
その寄付が「より一層チームの練習環境を良くし、ひいては日本の未来を支える子ども達への投資である」ということを、発信していっていただきたいと思います。